ちよひめ(chiyohime)
  • ちよひめ
育成 (独)農研機構
来歴 高陽白桃×さおとめ
満開~成熟日数 71~80日
収穫時期 -
分類 -
果粒、果実重 170~220g
糖度 11~13度
花粉

樹勢は中程度で「さおとめ」より弱く「高陽白桃」と同程度である。木の開張度は中位で「布目早生」と同程度、枝の発生は多い。花芽の着生も多く、複芽が多い。花は「さおとめ」や「布目早生」と同じように普通咲き、桃色で花粉はある。葉は緑色、蜜せんは腎臓形である。果実は短楕円形で「さおとめ」より腰高である。大きさは約150gで「さおとめ」より大きく「布目早生」「砂子早生」より少し小さい。果皮の着色は良好で「さおとめ」と同程度「布目早生」よりも多い。果肉は白色で肉内に少し紅色素が入る。甘味は早生種としては高く、屈折計示度で約10度。「布目早生」「砂子早生」よりも1度高い。酸味は少なく、pH4.5で「さおとめ」と同程度である。肉質は軟で、やや密、「高陽白桃」に似る。日持ち性良好で「布目早生」よりも優れる。核は粘核で核割れが少しみとめられる。開花期は普通で「布目早生」とほぼ同時期「白鳳」より少し早い。満開後約77日で熟す早生種で「さおとめ」より少し遅く「布目早生」とほぼ同じか少し早く「砂子早生」よりも早い。鹿児島・高知では6月上中旬、岡山・山梨では6月下旬、福島では7月上旬に熟す。結実は安定し「さおとめ」と同じように病害虫の被害が少ないので、無袋栽培に適する。風味と肉質に優れ、生食用に適するが、果肉内に紅色素が入るので、加工原料としては不適当と思われる。